電子書籍とDTP・Webの制作フロー

電子書籍の制作について学ぶ前に、電子書籍の制作フローについて、学習しましょう。

近いメディアとして、DTPの制作フローについて確認します。

DTP制作フロー

DTPやグラフィックデザインの制作では、PhotoshopやIllustratorを使用して、グラフィックパーツを作成したり、写真加工を行います。

その素材と原稿を、InDesignまたはIllustratorなどに読み込み、ページレイアウトを行います。場合によっては、Acrobatを使用することもあるでしょう。

制作したレイアウトデータを、PDFファイル、またはAIファイル(Illustratorファイル)+PSDファイル(Photoshopファイル)で印刷業者に入稿し、最終的には出版物として人の目に届きます。

簡略化するとこのような流れですね。

次はWebページの制作フローです。

Web制作フロー

Webページ制作では、グラフィックパーツや原稿までは、DTPと同じですが、レイアウトソフトではPhotoshopやFireworksを使用します。

レイアウトソフト上でスライス処理を行い画像を書き出し、例えばDreamweaverなどのHTMLエディタまたはIDE(統合開発環境)と呼ばれるツールに読み込み、XHTML1.0またはHTML5、スタイルシートの技術を使用して、ページを構成していきます。

場合によっては、JavaScriptやPHP、データベースなどを駆使してシステム構築を行ったり、音声(映像)編集ソフトを利用してビデオ・オーディオファイルを取り入れたり、Flashでゲームコンテンツを作成して読み込む場合もあるでしょう。

最終的にこれらのファイルをWebサーバーにアップロードし、人はPCやスマフォ、タブレットなどのブラウザを通して、目にすることができます。

では、電子書籍の制作フローを解説します。

EPUB制作フロー

電子書籍では、レイアウトソフトとしては、InDesignを使うことが多いでしょう。

XHTML1.1またはXHTML5をベースにコンテンツを構成していきます。ページの概念に異なる部分がありますが、ここまではWebページ制作に非常に近いフローです。制作ツールとしては、SigilなどのEPUBエディタ、またはDreamweaverなどのHTMLエディタを使用します。

EPUBとは、電子書籍の規格名称です。

電子書籍の場合は、実際の掲載内容はコンテンツドキュメントに記述し、さらにナビゲーションドキュメント、パッケージドキュメントなど電子書籍特有のファイルで構成されています。

また、電子書籍規格のバージョンによっては、オーディオやビデオファイルを埋め込むことや、JavaScriptというスクリプトを付加することも可能です。

最終的には、すべてのファイルをEPUBファイルに圧縮し、これが電子書籍コンテンツとなります。

電子書籍を閲覧するには、電子ブックリーダーやタブレット、スマートフォンなどのハードウェアとリーディングシステムと呼ばれる電子書籍ビューワーが必要です。これを通して、人の目に届くことになります。

このように電子書籍制作フローは、Webページ制作フローと非常に近く、またWebページ制作技術をベースに電子書籍制作技術が規格化されています。

よって、電子書籍を制作するためには、Webページ制作技術として必須であるHTMLやスタールシートを習得する必要があります。

まとめ
電子書籍制作フローは、Webページ制作に近い
EPUBとは電子書籍の規格名称である
電子書籍コンテンツは、EPUBファイルに圧縮してある
HTMLやスタイルシートの習得は必須

One Response to “ 電子書籍とDTP・Webの制作フロー ”

  1. [まとめブログ]

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